本部(東京)/国際交流/千葉大学(千葉大部会)


ベトナム人留学生チンバトク君との一対一交流について

千葉大部会 田嶋秋雄(三井住友建設OB)

日本での就職を希望している建築都市科学専攻のベトナム人留学生が一対一交流を望んでいるとのことでその相手として建築学科出身ゼネコンOBの私に白羽の矢が立ち、チン君とはH25年8月に三井V-Net事務局の大橋さんと3人で初めてお会いしました。

千葉大学にて月2回交流することとし、最初は彼の質問に答える形で日本の建築業界、あるいは就職先に選ぶ可能性のある建築に関連する業界の話など私の経験・知識を踏まえた話をしました。

その後彼がどんな仕事をしたいのか、どんな生き方をしたいのかを聞いたところ日本の専門的技術を学びたい。そのための就職で長期の就職を考えているが将来はベトナムにて働き、ベトナムの社会貢献に役立ちたいとのことでした。現在は奨学金とアルバイトをしながら学生生活を送っており実家は農業をしているそうです。日本人学生と対等な形で就職するのは難しい面があるかと内心思いましたが、彼のどうしても日本の会社に就職したいとの一生懸命な姿に何とか答えてあげたい気持ちで一杯になりました。

チン君が就職するにふさわしい会社は?から始まり、その会社にあったエントリーシートの添削、模擬の面接試験等、実際の就職試験が始まるまでの間彼の積極的な姿に答える形でアドバイスをしました。その結果、一流企業数社から内定を得たとの報告がありました。私は早い時期に本命の会社を絞りこみ、お断りする会社に迷惑がかからぬよう、また後輩達の就職活動に悪影響が無きようにしなさいとアドバイス、大成建設への入社が決まりました。本人が優秀であったこと、日本の就職環境が留学生にとって良い状況にあったこと等が幸いしたのでないかと思っております。

内定が決まり一対一交流の本来の目的は達しましたが、本人の希望からその後も交流を続けたいとの話がありました。その結果、内定が決まった後はそれまで千葉大学構内で会っておりましたが外で食事をしながら交流することにしました。私自身のボランティアに対する考え方、現役だったころの仕事に対する姿勢・考え方を話したり、チン君の彼女の話、結婚等の話を聞いたりと楽しく交流の時間を過ごさせて頂きました。

私が少しでも彼の役にたったとすれば大変嬉しいことであります。また彼が日本の会社に就職することにより両国の友好に少しでも貢献し、そして是非彼が望んでいる将来ベトナムに貢献したいという望みをかなえて頂きたいと願っております。

<チンバクトさんの一対一交流の感想文>(原文も日本語、作成は3月)

千葉大学大学院のチンバトクと申します。田嶋さんと一対一の国際交流は2013年8月13日から始まり、数多くの交流会を経てだんだん祖父の存在のように親しくなりました。

最初交流会は私の都合を考慮してわざわざ大学構内にお越し下さいました。私の興味深い日本文化や建設業について大学では感じられない建設業の面白さをご経験から親切に語って下さいました。私の率直な疑問にも丁寧に対応して下さるうちに、いつの間にか二人の距離がだんだん縮んできました。私が大学祭のイベントに参加しメインになってベトナムの食文化を紹介した際には、ご貴重な時間を割いて応援しに来て下さいました。

そして、2013年10月から就活の準備を始めました。ベトナムの就活と全く異なるため、準備することが多いと考えましたが、何から始めるかさえわかりませんでした。その時、田嶋さんに尋ねてアドバイスを求めてみました。私と世代が違うため、田嶋さんも詳しくないだろうと思いました。ところが、次の面会では留学生向けの就職活動ガイドブックを買ってきて、熱心に相談に乗って下さいまして、大変感銘を受けました。また、エントリーシートを丁寧に添削して下さいましたおかげで、準備が順調に進むことができました。 

更に、面接が苦手な私を知り、事前に模擬面接を対応して下さいました。その結果、切望していた第一希望の大成建設の内定をいただくことができました。就職試験が終わるころからは交流会も飲食店の場にて行われるようになります。内定が決まった直後、早速和食のお店でお祝いして下さいました。就活を順調に進むことができたのは田嶋さんの的確なアドバイスや温かいお励みのおかげではあり、心から深く感謝しております。

田嶋さんから習ったのは単に日本語、日本文化だけでなく、大切な奉仕の精神です。日本のどこでも様々な形態でボランティア活動をよく見かけます。よく考えれば、奉仕の精神と恩返しとの"サイクル"が成り立つことは今のような日本の住みやすい社会に繋がるのではないか?

4月からは社会人になりますが、これまで支えて下さった方々を忘れることなく、早く一人前になって社会の"サイクル"に参画出来る人になれるよう頑張りたいと思っています。



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