本部(東京)/国際交流/千葉大学(千葉大部会)


東京国立博物館見学記(2015.10.10.)

田辺清郷(三井化学OB)

10月10日(土)は恒例の東京国立博物館の留学生の日です。

千葉大の留学生31人を引率して、博物館の見学をしました。千葉キャンパスから15名と松戸キャンパスから16名が参加しました。三井V-Netのメンバーは井出さん、高山さん、古田さん、田嶋さん、正木さん、田辺の6人でした。留学生にとって、好天に恵まれ、爽やかな秋と日本の文化を鑑賞し、リフレッシュした1日だったと思います。

国立博物館は元来、宝物が満ち溢れており、留学生だけでなく、我々日本人でもオーバーフローをしてしまいそうです。留学生にとって、理解が難しいと思われたので、日本文化の雰囲気だけでも味わってもらおうと思い、午前は本館2階のHighlight of Japanese Artと1階のIndivisual Artをざっと流して見学してもらいました。

昼は前庭のベンチで、昼食をしながら雑談をしました。中国の阮将軍さんが面白いことを言っていました。日本語の夫人のことを中国語で愛人と書くそうです。阮さんの友人の奥さんが来日する時、友人のそのまた友人に空港まで迎いに行ってもらったそうですが、初対面なので面識がなく、のぼりを作り、「歓迎 X先生の愛人」と書いたら、日本人が大笑いをしており、友人は赤っ恥をかいたと笑いながら話していました。

午後は個人個人の興味が違うので、自由行動としました。私の感じたところでは、男性は刀剣と甲冑、女性は着物に興味を持った人が多かったように思います。中国のある留学生は刀剣の刃先の精巧な作り、刃紋、刀剣の美しさを称えていました。私は剣道の経験があるので、悪乗りして刀の使い方や剣道の実技まで即興で披露してしまいました。

その後松戸グループはアジア館に移動し、ワークショップの各国の衣装の着付けを楽しんでいました。

留学生の皆さん全員と話をしたかったのですが、一部の人しか話が出来ず残念でした。 大柄で貫録のあるイランのMajidさんとMohammadさん、まじめそうで物静かなパキスタンのKhanさん、日本の文化に造詣が深く、日本語が大変上手な阮将軍さん、礼儀正しく、上野のパンダのようにかわいい二人組のシェンさんとパンさん。留学生の皆さん、これからの人生において、 志を高く持って、その目標に向かって挑戦をし、精進してください。

私共,三井V-Netのメンバーも穏やかな気候の中、若い留学生からパワーを貰った秋の一日でした。

以下、参加留学生の感想文です。

伝統的生活の美しさ―東京国立博物館見学の感想―

千葉大学大学院
工学研究科デザイン科学専攻
デザイン文化計画研究室
  阮 将軍(中国)

10月10日、この日は東京国立博物館の「留学生の日」であった。千葉大学の留学生30名は、三井V−Netのボランティアの皆さん4名と一緒に東京国立博物館へ見学に行って来た。当日、8時30分に稲毛駅の東改札口で集合し、秋葉原駅で乗り換え、9時30分に着いた。

この日を楽しみにしていた私は、今回どのようなものが展示されているのかを思いながら入館した。最初、視野に入ったのは、書と日本画であった。素晴らしい作品の中には、漢文をそのまま書くものもあることに驚いた。周知のように、書道は中国で生まれ、世界の各地へ広がったものである。これを見れば、古代から日本と中国はお互いに積極的に交流していたことが伺われる。日中文化は同じ流れを受け継ぐものだろう。

その次に、目に触れたのが縄文時代の土器であった。器の表面に施された意味深そうな紋様に感心するばかりだった。大昔にあっても、ものづくりは、必ずしも機能だけを目的としたものではないと思う。昔の人びとは自らの生活をより豊かにするために、身の回りの動植物を徹底的に観察し、それを紋様にし、生活用品に飾っていた。我々の先祖たちは、どのような生活を送っていたのだろうか。

さらに、記憶に残ったものは、中国の磁器、朝鮮半島の石器、東南アジアの華やかな飾り物であった。それぞれの様子を見て、大体どこで作られたものかが分かった。なぜかというと、文化は地域のアイデンティティを表すものだからである。先人たちはこれほどの豊かな生活をして、長い歴史のなかで素晴らしい文明を残してくれた。伝統的なものづくりは、自然素材からものを作ることが多いので、使い終われば、自然に返っていく。まさに、自然循環型の生活であった。当時の生活は自然に優しいし、心も豊かであったと言えるのではないだろうか。

上記の素晴らしい伝統文化を見て、いろいろな発想が出てきた。我々はどこから来て、どこにいるだろうか。どこに向かおうとしているのか。人間生活のあるべき姿とは何なのだろうか。


千葉大学大学院園芸学研究科
修士2年
アントニー ムリティ(ケニア)

(原文)

A look at the past offers lessons for today’s life and the prospects for the future. Therefore, when I received an email from Chiba University’s International Students Division to attend the Cultural exchange Day for Foreign Students in Tokyo national Museum free day, I was excited; it was an opportunity to learn the past technologies, economy and culture of Japan and the process that has propelled the great country to where it is today.

A few minutes to ten o’clock on Saturday the 10th October 2015, I joined fellow international students and met the Mitsui Volunteer Networks members at the entrance to the museum. I could not recognise any familiar faces outside when I arrived but a kind volunteer approached me, he introduced himself and directed me to the place where the rest of the group stood. That was the beginning of the interesting adventure: to learn history, to interact and to make friends.

Outside, we were issued with identification stickers and brochures about the museum after which the museum officers let us in. The experience started outside the main buildings as we posed for a group photo like a new formed family ready to spend the rest of the day together. At this point, I particularly liked the museum buildings: the majestic architecture of the museum facilities is breath taking and I took many photographs. The water feature and the greenery in the compound complement the activities of the museum nicely and make the environment serene and attractive.

Going into the main museum building, we separated into groups and agreed to gather again for lunch. Inside, the volunteers guided us to the second floor where we viewed the different artefacts. The different historical events from the Joumon period to the Edo Era were enlightening as depicted in the art, fashion and war items in the galleries. I began with viewing the copies of the illustrated scrolls of Kasuga Shrine. I was greatly impressed by the large collections of paintings, sculptures and attires preserved for hundreds of years. I also viewed many writings done in flowery characters on large scrolls. There were large paintings in folding displays as well as small ones. Most importantly, I liked the paintings done by Sharaku and Toyokuni, two talented people who dominated the art at different times. The lighting in the galleries is awesome and the guides in the museum explain in English about the history and significance of different items. The displays are also labelled in simple and articulate English.

At noon we gathered outside for lunch with lunch boxes and food from the shop, people sat and relaxed for approximately one hour. Later we moved back for the final session of viewing.

I am grateful for Mitsui Volunteer Networks members for the kind guidance that day and the International Support Desk for the information. I am also grateful to the other foreign students for the company in those hours: you made the day enjoyable. I look forward to collaborating with all of you again. God bless you all.

(和訳)

過去をみることは現在の生活、将来を見通すための勉強になります。というわけで、千葉大国際教育センターから留学生の日に無料となる東京国立博物館見学の案内を頂いてエキサイトしました。日本の過去の技術、経済、文化と今日の大国となったプロセスを学ぶ機会となりました。

2015年10月10日(土)10時少し前に博物館の入り口で他の留学生と合流し、三井V-Netの会員と会いました。到着時当初はよその知らない人で面識がなかったのですが、親切なボランティアが私に近づいて自己紹介してくれ千葉大グループのところまで案内してくれました。それが歴史を学び友人との交流、友人を作る興味ある冒険の始まりでした。

入口で入館ステッカーとパンフレットを渡された後、館員に案内され入館しました。当日の残りの時間を一緒に過ごす新しい家族のように本館の外で写真を撮ることからスタートしました。ここでは、特に博物館の建物が気に入りました。博物館の荘厳な建物にはっとし、多くの写真を撮りました。境内の水と緑のコントラストが博物館の催しを素敵にし、周りの雰囲気をのどかで魅力的にしています。

本館に入って私たちはグループに分かれ、昼食時に合流することとしました。館内ではいろいろな工芸品が見られる2階をボランティアの方々に案内して頂きました。縄文時代から江戸時代の様々な歴史的出来事が展示場の中で芸術、服装、戦いに関する品物(例えば鎧など)として光を当てられていました。最初は春日神社の挿絵が入った巻物のコピーを見学しました。数百年間保存された多くの絵画、彫刻、衣装が印象的でした。また、大きな掛け軸の中に描かれた華やかな文字で書かれたものを多数見学しました。屏風には小さな絵とともに大きな絵がありました。違った時代に活躍した有能な二人である写楽と豊国の絵が気に入りました。館内の明かりは荘厳で、博物館の案内は様々な事柄の歴史、意義について英語で説明されています。また、展示品は簡潔、明瞭な英語で説明されていた。 お昼に再度集合し、私たちは弁当、屋台の店で買った食事を持ち寄って1時間ほど座ってリラックスしました。その後、最終の見学場所に移動しました。

親切に案内して頂いた三井V-Netの会員の皆様とお知らせを頂いた千葉大の国際サポートデスクに御礼申し上げます。また、楽しい時間をすごさせて頂いた他の留学生の方々にも感謝致します。またご一緒出来るのを楽しみにしております。皆様お幸せに。



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