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留学生との一対一交流(東大柏部会 2016年5月記)

中沢 幹雄(商船三井ロジスティクスOB)

私が昨年から交流している留学生は、中国の河北省から来られた王哲さんです。

日本語検定一級を目指していた王さんには、過去の問題集と日本語検定4級の問題を中心に教えて来ました。

いかに優秀な留学生でも日本語に関しては私の方が圧倒的に強いと自信を持っていましたが時々、その自信が揺らぐことあります。中沢さん「つかぬことを伺いますが」という「つかぬこと」とは何ですか。また、「遅れをとる」と「遅れる」とどう違うのですか。

こうした質問にたじたじとなって説明をしているといかに自分が日本語を十分理解していないかが分かりました。

一方、王さんからの話で驚くことも少なくありません。少し会話形式にしてみますと。

私  「王さんという名前は一般的なの?」

王さん「はい、中国では非常に多いですよ」

私  「それじゃ日本の総人口とほぼ同じ数ですよ。何でそんなに多いの」

王さん「中国は戦乱の時代が長く、敵味方になり捕虜になったりすると同姓だと同じ家系ということで助かることがあったらしい。だから多くの農民が名門の名前に勝手に変えたそうです」

まあ、ざっとこんな調子の話があり、時に時事問題について説明することもあります。

私  「王さん、来年消費税が上るの知っている?」

王さん「はい、知っています。2%上がるのでしょう」

私  「中国の消費税は何%なの?」

王さん「良く分かりません」

私  「だって消費税はあるんでしょう」

王さん「はい、ありますけど、分かりません。商品によって違うんですよ」

私  「そうか。日本の酒税や石油税のように商品に含まれる物品税制度なのか」

王さん「だから誰も税金のことを気にせず、ただ値切って買うことにしてます。日本では誰も店で交渉しないのが本当に不思議です」

王さんは、日本語検定一級に合格し、日本企業への就職に向け活動をしています。
 頑張れ王さん ! 



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