本部(東京)/国際交流/駒沢大学(駒大部会)


留学生と文楽鑑賞教室に参加 (2015.12.13)

駒澤大学部会
廣瀬邦彦(三井化学OB)

今年の古典芸能鑑賞会は12月13日国立劇場で行われた文楽鑑賞教室に参加しました。この日の参加者は、留学生4名(台湾2名、韓国1名、フランス1名)ボランティア6名の総勢10名でした。

部会別では駒沢大学部会4名、横浜国大部会3名、東京大学部会2名、一橋大学部会1名と今回も幅広い参加者がありました。

文楽は、300年以上前に大阪で生まれ、時代ごとに新たな空気を取り入れながら庶民の手で育まれてきました。また能楽、歌舞伎とともに、優れた文化遺産として国の“重要無形文化財”に指定されている舞台芸術です。特に三人遣いの人形操作は世界に類例がなく、最も洗練された人形劇であることは広く海外でも定評があり、平成15年には「ユネスコ無形文化遺産」として登録されました。

今回は「二人禿」と「三十三間堂棟由来」を鑑賞しました。

「二人禿」は、うららかな春の遊郭を舞台に、軽やかな演奏とあどけない少女二人の舞踊を楽しみます。

「三十三間堂棟由来」は、お堂の建立の由来の歴史的事実と、杉の木の精の活躍やその子供との別れの“おとぎ話”を組み合わせた、浄瑠璃得意の作劇を楽しみます。

文楽鑑賞教室では、前段で具体的な説明があるのも留学生には好評で、今回も“太夫、三味線、人形”それぞれの世界が実演を交えて紹介されており、日本の伝統芸能、“人形浄瑠璃・文楽”を楽しく鑑賞できたと思います。

一橋大学への留学生、簡 佑容(台湾)から鑑賞した感想文を提出いただきましたので原文のまま掲載させていただきます。

(中央 傘を持っているのが簡 佑容氏)

初めての文楽鑑賞教室(2015.12.13)

一橋大学経済学研究科
簡 佑容(台湾)

015年12月13日、第47回文楽鑑賞教室に参加した。貴重な機会をいただいて、本当に感謝した。

文楽のことを全然知らなかった。でもこんな素晴らしい伝統文化と出会えたことは本当に嬉しかった。前回の歌舞伎の鑑賞教室と同じ、チケットとともに文楽を紹介するパンフレットももらった。外国人の私にとっては優しい設計だと思う。文楽の特性と作品を楽しむために必要な知識を詳細に説明してあり、本当に助かった。

台湾にも文楽と同じ人形を操作して物語を演出する芸能があるが、私にとって、歌舞伎みたいに人が舞台の上で芝居する方が好きだ。表情が読めないとストーリーにも入れない、そして人形の表情を読むのは難しい。でも太夫の語り、三味線の演奏と人形の動きで劇を完璧に表現することには感心する。はじめはセリフがない二人禿、曲と人形が娘たちの可愛さを表現した。でも正直、太夫たちのしゃがれた声に少しびっくりした。演出が多くて大変そう。

太夫、三味線と人形の解説が面白かった。初めての「(観客が参加する)語る試し」がちょっと恥ずかしいけど楽しかった。次の物語は三十三間堂棟由来である。お柳が息子と離れる時の切なさとみどり丸の悲しさをすごく感じる。もしお柳が早めに「法王の髑髏(しゃれこうべ)」を出せればハッピーエンドになるかもしれないと劇が終わった後ずっと思っていた。

文楽が歌舞伎の前身で、作品は、時代物や世話物など昔の物語である。セリフも昔の言葉が多いので、よく聞こえなかったところも多かった。プログラム小冊子の中に載った床本と字幕が助かった。セリフをきちんと聞き取ることが出来なくても劇の内容を理解できる。でもやっぱりもっとわかりやすい、今の時代に近い物語があるといいと思う。今回の鑑賞教室の観客は子どもからお年寄りまで幅広く、すべてのお客さんに興味をもってもらうことは難しいが、私にとっては成功だと思う。 私はもう次の文楽鑑賞を楽しみにしている。



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