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駒澤大学部会交流イベント『ホタル狩り』実施(2017.6.17) 

駒澤大学部会 白井信雄(三井住友銀行OB)

6月17日(土)、駒澤大学部会恒例交流イベント「ホタル狩り」を川崎市の生田緑地ホタルの里にて17名(留学生10名と会員7名)が参加して実施いたしました。今年は晴天が続き前日まで例年に比べホタル出現数が少なく少し心配しておりましたが、当日は前日に比べ倍近いホタルが出現してくれて、参加者は初夏の幻想的な光の饗宴を楽しむことができました。

開始に先立ち、生田緑地運営共同事業体の佐藤様からホタルの生態や日本人のホタルに対する思い等30分程レクチャーを受けました(今年は、例年と趣を変え屋外の中央広場に展示してある旧国鉄の客車内で実施)。

世界には2,700種類のホタルが生息しているので、世界中多くの国でホタルを見ることができるそうです。ただ、ほとんどのホタルは陸生で、水生のホタルは日本のゲンジボタル、ヘイケボタルを含めわずか8種類。日本のように水辺でホタルを楽しめるのは珍しいとのことでした。このことが、日本人のホタル(蛍)への思いや、ホタルが生息できる環境を守っていかなければいけないと思う気持ちにつながっていることは留学生諸君にも伝わったようです。しかも留学生諸君はそれぞれの母国のホタルについても丁寧な解説を受けたので、生田緑地のゲンジボタルに一層興味を持つことができたと思います。面白いことに、同じゲンジホタルでも西日本のゲンジホタルはせっかちなのか2秒間隔で光り、東日本は4秒間隔だそうで一同ビックリ。

ようやく日も沈み薄暗くなってきた19時過ぎ、いよいよ「ホタル狩り」開始。ホタルの里は週末で家族連れも多くやや混雑。参加者は、足元の小さな光を頼りに40分ほどかけハンノキ林から谷戸の水辺に沿って続く木道をゆっくり時に立ち止まりながら歩み、闇の中を悠然と飛び交うホタルによる光の饗宴を堪能しました。予定時刻を少し過ぎましたが、誰も迷うことなくホタルの里出口に到着し無事にホタル狩りは終了。

その後、向ヶ丘遊園駅前レストランで簡単な懇親会を実施。4月に交換留学生として来日以降留学生同士そろってゆっくり食事する機会がなかったこともあり、会場では留学生諸君同士多いに盛り上がりました。

事務局のご支援もあり、夜間のイベントでしたが今年も無事に「ホタル狩り」を終えることができ、さらに目的の一つでもある留学生間の親交を深めることも達成できたようです。事務局を初めご協力いただきました皆さまに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

(生田緑地入り口での参加者集合写真) (ホタルのレクチャーを受ける参加者)

<参加留学生の感想文>

ホタルは光れど、散りぬるを

駒澤大学留学生 リュウ ケンクン(台湾)

色は匂へど 散りぬるを
   我が世たれぞ 常ならむ

日本人はいろは四十八文字を人間の無常感にたとえてこのようにして習得すると聞いていた。
「わーい!ホタル狩りだ!」私達は興奮でたまらずにわいわいしていた。小さい頃の純粋な時に戻ったように、手足も振って緑地の中に走って回った。 みんなでワイワイ、わいうえを。

「ホタルについては、専門の先生から習いますよ」。ただホタルの光を楽しむだけじゃなく、総合的な知識を持つことが大切なので事前勉強の時間が計画されていた。「ホタルは、光っている品種はほんの一部だけであり、光らない品種の方が圧倒的に多いのですよ」と専門家の説明を聞いた。

これを聞いて目が覚めたような気がした。「自然界は広いな。人間の眼に見えるものはほんの一部だけ」という感じが浮かんできた。人間は眼に見えるものだけを「ホタル」という名前を付けて呼んでいるけれど、実は眼に見えない大きなものを見逃しているのではないか。つまり、人間は自分を誤魔化すような真似をしているのではないかという気がした。最初からただ便利のために作った名前なのに、こんな時は逆に邪魔になる感じがした。

いよいよ本番のホタル狩りに入った。

暗闇の中の階段だらけの坂道を抜け出して、ようやくホタルの狩り場の入口に到着した。ここからは携帯やカメラなど、ホタルが光りにくくするような一切の電子用品は使用不可となった。

微かな指示光だけを頼りに我々の列はホタルを探しながら少しずつ進んだ。 「あ!ホタルだ!あそこ!」子供は叫んだ。皆の目も引き付けられた。 「ああ!本当だ!」 「ホタルだ!」 明るい声が緑地の中で響いた。暗闇の列は一度も止まることはなかった。

ホタルの成虫の寿命は、たった一週間と習ったばかり。 人間と比較したらとても短い寿命しか生きられない生物かも知れない。でも人間と大宇宙を比べたら、全く同じことかも知れない。

宇宙と比べたら僅かな数年、我々留学生はこの星、この地に出会って、ともにホタル狩りの時間を過ごした。とても楽しいひと時だった。もしかしたらこの時間は大宇宙からみれば無視されるような極めて短い時間だったかもしれないけれど、これこそが人生で一番大事なことかもしれないという強い思いが残った。

ホタルは光れど、散りぬるを

(登戸の駅構内で集合写真)


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