本部(東京)/国際交流/駒沢大学(駒大部会)


江の島散策 (2018.12.09)

駒澤大学部会 白井信雄
(三井住友銀行OB)

12月9日(日)、駒澤大学部会では5月の鎌倉探訪イベントに続くシリーズ第2弾として、江の島と湘南の海そして富士山を楽しむイベント「江の島散策」を実施。参加者は、留学生10名及び会員4名合計14名。

当日は、8時20分駒沢大学駅に集合。このところの激しい気温の変化で体調崩して欠席等をしないか心配していたが、10名の留学生誰一人遅れることなく集まってくれ、予定通り出発。途中の駅で会員も合流し、10時には14名全員が、小田急片瀬江ノ島駅に到着。

スタートを前に、特徴ある駅舎を背景に全員で記念写真。竜宮城をイメージして1929年に建設されたこの駅舎は「関東の駅100選」(国土交通省)にも選ばれている。現在、2020年の東京オリンピックに向け、竜宮城の雰囲気を残しつつ駅舎改良工事中(工事完了2020年5月)。オリンピックでは、江の島はセーリング競技の会場となる予定。

今年は、江の島を一日かけてたっぷり味わうコース。ただ、あいにくの曇り空のため、富士山を見られるか不安なままスタート。まず、駅から地下道を抜け東浜に出て、海岸越しに江の島を眺める。ここで、葛飾北斎や歌川広重らが浮世絵で描いた江の島と、現実に見ている江の島とを見比べてもらう。だが、留学生の浮世絵への関心は今一つ。

雲に隠れて姿が見えない富士山を想像しながら江の島弁天橋を渡り、いよいよ江の島上陸。青銅の鳥居を抜けると弁財天仲見世通り、飲食店や土産物店が並ぶグルメ通りだ。ここで、できたての温かい名物「女夫饅頭」をいただく。潮風で冷えた体にはとてもありがたい。通りの先、朱の鳥居の向こうに江島神社辺津宮へと続く階段が聳えるように皆を迎える。

この江島神社は、552年、島の洞窟(御窟、現在の岩屋)に神様を祀ったのが始まりとされる。御窟が本宮。辺津宮は下之宮ともいい、1206年、源実朝が鎌倉幕府の繁栄を祈って創建したとも伝わる。境内にある茅の輪をくぐると身が清められると聞いて、会員に続いてくぐる学生。その後、おみくじを引いていたが、結果は? さらに、奉納された絵馬が珍しいのか、しきりに絵馬を捲りながら願い事を読んでいるのが印象的だった。果たして、縁結びの神様は彼女らに微笑むのだろうか?

辺津宮の隣「奉安殿」には、日本三大弁天様で有名な妙音弁財天像と八臂弁財天像(県の重要文化財)が安置されている。特に妙音弁財天像は、江戸時代から音楽芸能の上達を願う歌舞伎役者を始め多くの人々に人気があり、当時から行楽地として栄えた江の島を象徴するもの。この珍しい白い弁天様(鎌倉時代の作)に興味を持った学生もおり、拝観していた。

次の中津宮は、853年に創建。1689年、徳川綱吉により権現造りの社殿に再建され、さらに1996年の全面改修により、当時の鮮やかな朱色に再現されている。ここでは、境内にある水琴窟の音を楽しむ。癒し効果があると説明を受け、じっと耳を澄まして聞き入る学生達。しばしおしゃべりもお休み。

更に進んで、サムエル・コッキング苑前の展望台から相模湾を眺める。ここでも富士山は雲の中。(代わりに、会員から下見の時にスマホで撮影した富士山の写真を見せられてもね・・・、残念。)

12時も過ぎたので、昼食をとるべく予約していた食堂「富士見亭」に急ぐ。4代続く昔ながらの食堂での昼食。メニューは、江の島名物のしらす丼やさしみ定食を始め、親子丼やらお蕎麦と色々。各自思い思いに注文。中には、初めてお蕎麦を食べる学生も。天気が良ければテラス越しに見えるはずの富士山を諦め、みんな目の前の食事に専念。この後の足下が厳しい岩屋巡りに備え、やむを得ず熱燗を諦める会員も。

体も温まったところで、江の島岩屋に向け出発。急な階段を降りたところが稚児ヶ淵。ここは、関東大震災により1メートルほど隆起した波食台地。天気の良い日は、富士山を一望でき「かながわ景勝50選」の一つにも選ばれている。輝く相模湾を背景に集合写真。全員、岩場に降りて足元に打ち寄せる波を楽しんだ後、江の島岩屋に向かう。

江の島岩屋は、江の島の最奥部にある洞窟。波の浸食によってできた海食洞窟(奥行152メートル)で、かつて弘法大師や日蓮上人が修行したと伝えられる江の島信仰発祥の地だ。ろうそくの光を頼りに、神秘的な洞窟を見学。途中、LEDライトのイルミネーションが現れて年配の会員は興醒め。でも学生達は喜び。一足早いクリスマス気分。

岩屋を出て、先ほど降りてきた階段を上り次のサムエル・コッキング苑に向かう。この階段がきつい。周りの景色を楽しむこともなく、ひたすら階段を上るだけ。ようやく着いたサムエル・コッキング苑では、展望灯台(江の島シーキャンドル)に昇る。ここはエレベーターだから、会員の面々は一安心。高さ60メートル(海抜101.5m)の展望台フロアからは、鎌倉や湘南、伊豆半島が一望できる。でも、やっぱり富士山は雲の中。帰りは階段で降りる学生も。若い! 苑内にある標識に「HAWAII 6,215キロ」とあるのを見たアメリカからの留学生が「カリフォルニアまでは倍の12,000キロか」と標識が指し示す先を見て呟く。

夕暮れを待たずに少しライトアップされた苑内を楽しんで、今日の全行程を無事終了。一路、片瀬江ノ島駅に向かう。風が強く寒さも厳しかったことから、予定より1時間ほど早めに帰路につく。参加した皆さま、お疲れ様でした。

最後に、参加した留学生の感想を紹介。「寒かったけど、とっても楽しかった」「海が見れて良かった」〜世田谷の寮に入りキャンパスに通う駒大の留学生にとり、潮風に当たりながら海辺で過ごした時間が、気持ちもリフレッシュさせたのかもしれない。

昨年は、鎌倉、江の島を1日で回る2万歩を超える行程。体力的な負担(特に会員)も大きかったことから、今年は2回(鎌倉:5月、江の島:12月)に分けて実施。学生の感想も聞きながら、来年もみんなに楽しんでもらえるような形で実施したいと思います。

今回のイベントで色々とサポートしていただいた事務局や会員の皆さま、ありがとうございました。参加した留学生諸君ならびに会員の皆さまご協力ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

小田急 片瀬江ノ島駅前にて稚児ヶ淵にて
サムエル・コッキング苑(江の島シーキャンドル前)にて @
サムエル・コッキング苑にて A


戻る


Copyright © Mitsui Volunteer Network