本部(東京)/国際交流/横浜国大部会


能・狂言普及公演に参加して(2015.9.12)

横浜国大部会 会員 藤田 芳規

9月12日(土)に国立能楽堂で「能狂言普及公演」がありました。

三井V-Net会員の参加者は、東大国際センター・一橋大・駒澤大・横浜国大部会から10名、留学生は韓国・中国・モンゴル・台湾・ベトナム・米国の9名でした。

古典芸能の鑑賞会とあって、日本語に堪能な留学生たちばかりで休憩時間には日本語での歓談が弾んでいました。

最初に能「女郎花」にちなんで「花と和歌と能」と題する、国士舘大学の「表きよし教授」の解説がありました。

狂言「貰婿」では、シテ(婿)と小アド(妻)が橋掛りを舞台の脇まで進んで、アド(夫)の演技の始まりを待つのですが、その二人の演者が橋掛りを進む所作の滑らかさに圧倒されました。歩いているとは思えない静かな動きです。

能「女郎花(おみなめし)」は、古典芸能に疎い私には厳しい試練で、女塚に「女郎花(おみなえし)」なら男塚には「男郎花(おとこえし)」か、などと不遜なことを思っていたりしたものでした。

以上

(国立能楽堂前での集合写真)


【留学生2名ほぼ原文のまま掲載】

「能・狂言」の公演-感想

横浜国立大 留学生
中国 チョウ ベイベイ

三井ボランティアの「おじいちゃん」と一緒に能狂言を見に行きました。

「女郎花」というタイトルで、結構人気のある出し物だそうです。 能というと真っ先に私の頭の中に浮かび上がったのは、仮面をかぶって、すごく怖い話をしている場面でした。  

以前見たアニメの中にも時々能の仮面をかぶっている化け物が出てきて、やはり怖くて仕方4がないです。こんど能を見に行こうといわれたとき、私は怖いかなあと思ってためらいました。しかし、実際に見て、そんなに怖くはないと思い直しました。 明るいライトアップも一つの原因かもしれない。

能は歌舞伎と同じく日本の伝統芸能といわれています。私は歌舞伎(義経千本桜)も見たことがありますから、今回、能を見て、少し物足りない感じがします。

歌舞伎のとき、役者たちが着ていた和服はすごくきれいで、話も面白くて後は何か起こるか非常に興味深いです。そして、あの姫様の子役は天に届くほど大きな声を持っていますから、そのシーンが一番印象に残っています。それに比べて、今回の能の話は少し単調でついつい眠ってしまいそうです。しかし、ざっとみて、空いている席がほとんどなくて、しかもお年寄りばかりではなく、若者や私みたいな外国人も大勢います。やはり日本人は自分たちの古来伝統的な芸能を大切にしているなあと感心しました。

以上

「能・狂言」の公演-感想

横浜国立大学 国際社会学府 留学生
ベトナム Kim Dung Phan

先日三井V-Netの案内で「能と狂言」の公演を見に行きました。私にとって、「能」は始めて見る日本の伝統的な舞台芸術です。舞台では昔の日本語が使われていて、日本語が十分ではない私にとって何を話されているのか解らない所が多いかもしれないという思いを持って狂言「貰聟」もらいむこと能「女郎花」おみなめしという作名を見に行きました。

見に行ってからの感想は、「能」と言えば、オペラみたいな演劇だと思いました。音楽と共に、舞や語りが加えられ、ひとつのドラマが演じられました。役者さんが話す台詞も、何かメロディーを感じさせるものがありました。話し方によってその人の心境・心情みたいなものは伝わってきました。さらに、ストーリーについては、公演のパンフレットに説明が書いてあり、更に事前の解説もあったし、目の前にあるモニターから英語の台詞も読めましたので見に行く前の不安はなくなりました。それは、素人の私にとってすごく有難いことでした。

本舞台の「狂言」と「能」のストーリーから大事なことを勉強できました。偶然か必然かよく分からないけれども、本日の「狂言」と「能」は夫婦関係のストーリーを披露していました。「狂言」の舞台では、酔った勢いで主人が妻を実家へ帰してしまいました。酔いがさめてから、妻に会わせるように、妻の実家を訪ね連れて帰る話をコミカルに演じていました。

「能」の舞台では、たがいに愛しあっていた男女が、誤解のため、女が川に飛び込んで、自殺しました。悲しみにくれた男は自分を責めて、同じ川に身を投げて女のあとを追いました。女の魂は「女郎花」おみなめしに化して、男山のふもとで美しく咲きました。亡くなった二人の恋愛は続いていると考えられます。

私たちは側にいる人は大事にしないことはありませんか。失われることによってその人の大切さをきづかされたことはありませんか。誰も同じ川で泳ぐことは出来ません。だからこそ、後あと、後悔しないように、現在の自分やいつも側にいる人こそきちんと大事にするという貴重なことを今日の「狂言と能」の舞台から勉強させられました。

以上



戻る