本部(東京)/国際交流/横浜国大部会


ヤマトグループ 羽田クロノゲート(物流ターミナル)見学(2017.6.18)

横浜国大部会 佐々木隆雄

2017年6月18日(日)14:00〜15:30、羽田空港に隣接(東京都大田区羽田旭町11−1)する場所にある巨大な物流ターミナル(羽田クロノゲート)を見学しました。参加者は留学生16名、部会員9名計25名。最寄り駅である京急線穴守稲荷駅に集合した13:30頃から雨が降り出し生憎の天候となりましたが、見学コースは全て物流棟内であったため事なきを得ました。空中回廊からみる荷物の集約、行き先別に分類する最新機器の動きをハイライトとし、集合ホールでのビデオによるグループのプレゼンテーション、集中管理室見学、空中回廊の所々に設置されているビデオ機器によるクロノゲートのマルチ機能(日本全国を結ぶ宅急便ターミナル、在庫保管や流通加工を行うセンター、国内や海外との航空・海上輸送などのターミナル等々)の紹介、展示ホールでの物流の社会的価値について提示説明を受ける等堪能できる90分でした。

クロノゲートとは、ギリシャ神話の時間の神「クロノス」と日本とアジアを結ぶ「ゲートウェイ」となるべく「ゲート(Gate)=門、出入口」を組み合わせた造語で「新しい時間と空間を提供する物流の玄関でもあり、物流の新時代の幕開け」を表現した名称との説明が最初にあり、この羽田クロノゲートは、2013年9月稼働開始、敷地面積約10万u(約3万坪)、総延べ床面積は建物約20万u(約6万坪)そのうち物流棟は約17万u(約5万1,000坪)、地上6階とのことでした。

因みに付け加えると、ヤマトグループは、宅配納品物流&通販物流のマーケットで50%のシェアを持っており、ここ5年での通販物流の伸びが30%に達したこともあり配送ドライバーの長労働時間が問題となり、改善に向けた努力を続けていることが新聞等で報じられていました。

この見学に参加した Ms. Era Hani Medisa, Ms. Karina Dianingsariのお二方(共にインドネシアからの留学生/ILPプログラム)より参加報告&感想文(英文)を寄せていただきました。その内容が似通っていたので、交流パートナーである坂本健さんに日本文に訳し、一つの参加報告書という形に纏めて頂いたものを以下に添付します。


《参加留学生の感想文》

ヤマトホールディングス クロノゲート見学報告

国際社会科学府ILP (インドネシアリンケージプログラム)
Era Hani Medisa
Karina Dianingsari

(感想文筆者2名と抄訳の坂本氏)

6月18日三井V-Netのご案内でヤマトホールディングスの羽田クロノゲートを見学した。

京急穴守稲荷駅から5分程度歩くと、同社の近代的な建物群が目に入った。

最初に円形のロビーに到着するとヤマトのシンボルである巨大な黒猫、KURONEKOと対面した。宅急便のトラックとヤマト土産も展示されていた。

写真を撮ったりしていると、ヤマトの二人の女性ガイドからIDカードを渡され、2階に上がった。油圧式の総ガラス張りのエレベーターが人目を引いている。

最初は同社の百年の歴史が、「百の感謝」として展示されており、特に宅急便、TA-Q-BINの開発の歴史には驚くものがあった。次に来館者用ホールに案内されたが、床、ベンチなどすべて木製で国内外の産地が明示されていた。ここではヤマトグループの過去、現在、未来についてのプレゼンテーションがあり、365日翌日配達サービスの宅急便が人々の生活を如何に変えてきたたかが説明された。

続いて荷物の高速仕分けを目の当たりに観察することが出来た。

送り状のバーコードは三次元で読み取られ、コンベヤーベルト上で送付先地域別に仕分けされる。高速道路のインターチェンジを上から見ているような感じである。進入路から流れてくる荷物は本線上の空いているセル(コンベヤー状のマットのようなもの)に乗せられる。本線上の流れはそのままで、進入する荷物は空きが見つかるまで減速・停止をしながら、他の荷物と衝突することなく1荷物・1セルで本線に合流する。万が一本線上のセルに適切に乗らない場合は、感知装置により位置の補正が行われる。1時間に4万8千個の仕分けが可能である。ゴルフ道具など大きなものは別ルートで自動仕分けが行われているが、 全体の流れは中央コントロール室で管理されている。

多数の必要箇所を画像で見られ、異常警告があれば直ちに対応する体制がとられている。同室の廊下側は全面曇りガラスであるが、ガイドが自分の静脈を当て操作すると中が見えるようになる。見学時は1万数千個の仕分けを行っており、 担当者は一人で管理業務を行っていた。当室のセキュリティも厳重であった。

従来専門工場への配送のみを担当していた手術道具の洗浄、家電の修理、印刷業務及び輸出入の通関業務をクロノゲート内で行うことにより、より付加価値の高い分野にもサービスを拡大している。又プレゼンテーションの方法にしても、プロジェクションマッピングやゲームの手法を採り入れ、アピール度を高めるよう工夫されている。既存分野の合理化とその機能を生かした新分野への進出努力など印象的であった。

このような機会を与えてくれたヤマトグループと三井V-Netの方々に感謝します。

抄訳 横浜国大部会 坂本 健



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