本部(東京)/国際交流/横浜国大部会


留学生のための着物正装体験(2017年11月23日/木曜日実施)報告

横浜国大部会 佐々木隆雄(日本製鋼所OB)

当日朝起きたら雨でした。前夜遅く降り始めた雨はまだ雨脚も強く予報通り昼頃までは止みそうにない気配で、着物姿で街中を闊歩するというハイライトがないイベントとなってしまうのか(外出できない場合の準備も怠ってはいませんが・・・)、私は晴れ男と自負していたのにと重たい気分の朝を過ごしました。

集合場所「地下鉄伊勢佐木長者町駅」(着物着付けのための講師と場所を提供してもらっている公益社団法人服飾文化研究会の所在地最寄り駅)に11時半ころ到着、雨は上がり始めて空が明るくなり始めていました。もしかしたら午後には太陽も顔を出して濡れている歩道を乾かしてくれるかもと期待が膨らんできました。嬉しいことに募集人数一杯の30名+1名(見学でも良いのでと参加する友達に付いてきましたが幸いに体験できました)、女性28名、男性3名(羽織紐を除けば白、灰、黒色だけの配色で羽織はかまを着た男性が凛々しく清々しく見えるユニークな体験ができるとの説明を受け入れ私のパートナーも参加)全員が集合時間終了の12時までに揃いました。昨年は初めてのイベントでしたが22名(募集人数25名で女性19名、男性3名)の参加で評判が良かったので、今年はリピートで参加する留学生も予想できたので募集人数を30名に増やしていました。時間ぎりぎりになってしまった留学生5名を着付け場所まで案内する10分の間に、灰色の曇り空はますます明るくなり鹿の斑点のように青い空が見えている所が見え始めていました。気分が軽くなってくるのは当然です。

着物と言えば女性が着るものと考える人が大半と言える現在の状況よくわかります。着物を着る時は、髪型のセットアップ(晴れ着の振袖、髪の留め具も簪という装飾具選択)、着物の選択に合わせて帯も選択そして帯の締め方にも型あり、なんか審美眼をみがくような機会でもあるようです。留学生が服飾に関して思いがけない発見をする機会ともいえるかもしれません。こんなことを取りとめもなく考えたりしてまた天候を気にしながら(願いが通じたのか太陽が雨上がりの澄んだ街中をより明るくしていました)約2時間、女子留学生の着付けが終了しました。服飾文化研究会が講師の人数を増やして対応、部会委員の女性部会員小川、田鍋、堤さんのお手伝いも相俟っての予定通りの終了でした。この30分前から私たちのいる控室の一隅に仕切りを立てて講師二人がかりで男性3人の着付けをも開始、羽織はかまの下にちゃんと短めの着物を着てはかまを穿き羽織をはおるという単純な作業でしたが、着物の帯の位置、袴の紐の留める位置を2,3度やり直しているのを上半身と下半身をわける黄金比みたいなものがあるのかもと思ったりしました。

さて外は明るい陽射しに満ち、空気も今は晩秋雨が上がるとすぐに乾燥してきているようでした。研究会の渡辺会長の、雨上がりの水たまりからの泥跳ねで着物が汚れたらクリーニングが大変とか、かといって着物着付けして室内でちょっと時間をつぶして、「はい脱ぎましょう」では留学生の反発もありそうだしとか色々葛藤があったと思うも(私のかってな忖度です)、「外に出ないわけにはいかないでしょう」との鶴の一言で外出できることになりました。昨年同様近くの厳島神社へ喜々として出かけ、そこは小さいながらも日本庭園もあり写真撮影には格好の場所です。一時間余ほどして戻り、教室にて会長より着物についての歴史、色、染色、反単位の生地から必要パートの直截(直線)着物への組み合わせの実演等の講義を20分ほど聞いて着替えへと流れるように進み、午後4時過ぎには解散となりました。どんなイベントであれ晴れるということが一番重要な条件と痛感!!

私のパートナーPaul(ドイツ、男性、JOY)は日本人の多いDuesseldorfの住人で日本の文化についても結構知識もある学生ですが、着物について「形はシンプル、女性用はカラフル/男性用は黒系一色なるも、組み合わせて着てみると絵を見るような和やかさになる。日本伝統文化の他のユニークな面を感ずることができた」と話してくれました。もう一人Haさん(ベトナム、女性、IMAP)は「着物についてすでに書かれている言葉に加えて言いたいことあるが自分の言葉としてどう表現したらいいか?」との感想でした。

好評でしたのでこのイベントは続けていきたいと考えています。

以上

(伊勢佐木町 厳島神社にて 留学生と部会会員との集合写真)
(伊勢佐木町 厳島神社にて 留学生の集合写真)


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