本部(東京)/国際交流/横浜国大部会


2017年12月16日(土)実施/留学生のための茶の湯体験教室報告

横浜国大部会  佐々木隆雄(日本製鋼所OB)

このイベントは2016年春から年2回実施することを念頭に置いてスタート、今回が4回目の「留学生のための茶の湯体験教室」開催となりました。2017年12月16日(土曜日)YNU大岡インターナショナルレジデンスの和室と手前の共有スペースをお借りして13:45頃から参加留学生の受付を初めて14:00から約2時間の体験教室を1回目から変わらぬ手順で進め(勿論回を重ねて洗練されてかつメリハリもある進め方になってきています)和やかな雰囲気とお喋りの中で終了となりました。

当日の参加留学生は11名(女性6名、男性5名)でした。申し込み者は17名でしたが3名からは事前にまたは当日不参加の連絡を受けましたが3名はNo Show(ドタキャン)で6名の不参加となりちょっと寂しい気持ちも沸いてきました。大岡インターナショナルレジデンスの和室は8畳間2室があり仕切りの襖を外せば16畳の大広間にもなり多目的ホールのようで、お茶会、着物着付けにも使用できるように設計されたものと聞いていました。このイベントを計画した当初は10〜12名の参加者で年2回の開催を考えると20名を超えるので実施する意味があると考えて具体化に踏み切ったもので、1回目の募集時にすぐに12名を超えたのでその後18名を 上限にして募集を続けているという状況でした。今後ともNo Showの人数を減らすべくきめ細かいコミュニケーション等状況に応じた対応を心がけたいと思います。

今回も講師は、「清紫会 新・作法学院/東京」で講師を務める方々(5名、横浜国大部会会員1名/講師の世話役を含む)です。「茶の湯」にも流派がありますが、この体験教室ではホストとして茶を点てる、客として菓子を食べ茶を飲むに関連する流派を超えて必要な作法を体験し日本伝統文化の一つである「茶の湯」を知ってもらうことにあります。勿論茶の湯の歴史、茶室の作り方(床の間に掛け軸を掛ける実演を含む)、茶器についての講義を必要に応じて実演のなかに組み込んでいますが、菓子を自分の皿(または懐紙)に採るのに必要な箸の持ち方、正座してお辞儀/挨拶の仕方を習得してからの茶を点てる、菓子を食べる、茶を飲むの体験へと移り茶の湯の知識を少しでも覚えてもらおうといういつもの手順で進めました。

私はここではイベントを眺める・観るという立場ですが、いつも東野圭吾の初期の学園物推理小説群の一つの作品(題名定かでなし)の中で大学茶道サークルのメンバーがグループで修練する場面を思い出します。このグループでの修練の場で事件が起こりそのトリックが頭に残っているからかもしれませんが、茶道の修練の方法にグループ活動もあるとの驚きを感じたもので私達のこのイベントも同じような方法で留学生に茶道への道を少し指し示したのかとも考えたりしていたのかもしれません。確かこの小説の中では「雪、月、花」と数字の書かれたカードを参加人数分だけ用意し混ぜ、漢字カードを引いた三人が菓子を食べ、茶を飲み、茶を点てるというものでこれを繰り返すという作法だったと記憶します。

体験を通して茶の湯を知るというこのイベント参加者には好評なのでもう少し継続してみたいと考えています。

以上

*雪月花:ネットで調べたところ「裏千家茶道の修練の一つの方法で「雪月花之式」というそうです。最初のお点前が始まると、雪月花の三つの役札と人数分をに見合う数字札の入った箱からそれぞれが一枚のカードを引き「雪札の人=菓子を食べる、月札=茶を飲、花札=茶を点てる」、これを何度も繰り返し一人が雪月花全ての役割を果たしたところで終えるという方法とのこと。なお東野圭吾の作品は「卒業」というタイトルでした。

(講師、参加者全員での集合写真)  (参加留学生の集合写真)


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