本部(東京)/国際交流/横浜国大部会


第6回留学生のための茶の湯体験教室(2019/1/12)実施報告

横浜国大部会
佐々木隆雄(日本製鋼所OB)

この「茶の湯体験教室」は年2回開催することを前提にして2016年5月YNU大岡インターナショナルレジデンスにて第1回目を実施してから今回で6回目となりました。

2019年1月12日(土)午後1時半より留学生が会場に現れ始め16名(女性11名、男性5名)が揃いそして講師が6名、このイベントの幹事部会員3名と見学のため訪れた部会員2名を加え計27名で予定通り午後2時より開始、講義を聞く時間と和菓子を食べる、茶を立てる(お点前)、飲むという作法を実際にしてみる間の瞬間的な静かさを除いてはどちらかというとわいわいがやがや、上品な言葉にすると和気あいあいという雰囲気で約2時間の体験教室を終えました。

今回も最初の1&2回目の経験を生かしてほぼ基本となった講義、実演&実技の内容と進め方を踏襲しました。この体験教室に必要な、床の間にかける季節にふさわしい掛け物(掛け軸)さりげなく床の間に置く花(生け花)の準備をはじめ茶器揃え、それに抹茶と和菓子の購入等全て講師の方々にお願いしています。

今回は初めて1月(正月)開催となったので正月らしさを味わってもらおうという講師の方々の配慮で和菓子に上面がピンクで下面が鶯色の本体に赤紫色の小豆餡を金太郎飴のように猪(2019年は十二支では亥年です)のシルエットを封入した羊羹を用意しました。加えて実技を待つグループまた実技を終えたグループの学生を退屈にさせないよう茶の湯で同じく用いられる干菓子を2種類、一つは冬の単調な色合いを払拭させる梅の花と花3輪をつけた幹をモチーフにしたものを盆の上に、もう一つは新春を寿ぐ縁起の良い樹木“松竹梅”をモチーフにしたもの3種類を同じく干菓子で作った箕の上に飾り材料の説明、作り方、正月に喜ばれる理由等説明し実技がすべて終わったところで分け合い食べるという趣向も用意しました。これらの和菓子の選択、趣向は留学生を大いに喜ばせたようです。

武道の一つである柔道の国際化は目覚ましいものがありますが、日本の伝統文化である静かなる道(Artistic Do)である茶道(茶の湯)も華道(生け花)と並んでそれぞれの流派の方々の海外進出、国際化の努力が実っているようです。私たちのこのイベントは2016年から年2回開催することでスタートしましたが、横国大留学生の参加は2016&2017年度が30名前後、2018年度は38名と関心を持っている留学生が少なからずいるということにも表れています。

私の1対1交流パートナーであるDominic Deckert(ドイツからの留学生/男性)の感想は;「まずは掛け軸が掛り花が置かれた床の間の美しさに感心しました。正座の仕方、他の人と対面したときの作法、客をもてなす(entertain)ための茶の湯の点て方、茶の湯の飲み方と心得(etiquette)等々目に見える形(certain way/pattern)を講師の方々が実演し自分でも実際にやってみるという場で飽きることなく新鮮で良い体験となりました。講義での茶の湯発展の背景も興味深かったし、他の説明も簡潔で理解の深さは何とも言えないが納得できました」。

茶の湯は、かつての生け花とセットにして花嫁修業の一環としての稽古事に最適と考えられていた名残か今では女性愛好者が大半です。しかし茶の湯は男性により体系化され男の場でもあったのです。私達のこのイベントには男子学生が毎度3割前後参加しており、素晴らしいことと思っていますしこの体験教室を来期も続けようと考えているモチベーションの一つにもなっています。

以上



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