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ヤマト羽田クロノゲート物流ターミナル見学(2019年6月29日)報告

横浜国大部会 佐々木隆雄
(日本製鋼所OB)

6月29日(土)10:00-11:30 の時間帯でヤマト羽田クロノゲート物流ターミナル見学を参加者23名 (留学生12名&会員11名)の下、実施することができました。

ヤマト運輸はヤマトホールディングスの中核事業会社であり、日本国内ばかりでなく、既に日本を起点 としてアジアへも展開している宅配事業(商品・サービス名は宅急便)を行っている企業です。羽田クロ ノゲートは建物の名称でなく施設一体を指していて、ギリシャ神話の時間の神「クロノス」と、国内と海 外をつなぐ「ゲートウェイ(Gateway)」の 2 つの言葉を組み合わせたもので、時間を重視し物流のハブと なるこの施設にふさわしい名称だと思います。この報告では少し詳しく見学内容を書いてみたいと思い ます。

10:00、いよいよ見学開始、英語での案内をお願いしました。受付ホールからエスカレターで1階上が り見学者ホールへ移動、入口を通ってホールに移動する通路に沿ってヤマトグループの歴史(1919年創 業、今年2019 年100周年を迎えています)を写真、イラスト等を添えた年代記風に表示した展示ボードが目につきます。

ボードにはキーとなる出来事、言葉の横にキューブが差し込まれており日本語、英語、 中国語、韓国語で詳しい説明を読むことができます。キューブは多分 100個あり感謝の気持ちを込めて の説明文となっているのでこのボードは「100 THANKS」という名称でした。

見学者ホールではビデオで宅急便についての仕組み、羽田クロノゲートの現在と将来に向けてのビジョン「バリューネットワー キング」の紹介を受けました。

続いて見学者コリドー(空中回廊になっています)へ移動、今回の見学のハイライトでもある集荷された荷物の仕分け装置クロスベルトソーターの見学です。 目の前で荷物がスキャナーを通ってソーターベルトの決められた場所に取り込まれていく過程、ベルト上での位置補正、 そして向け先場所毎に再度集めるため荷物がベルトから左右に決められている再集荷場所へ通ずるシューターへ移動していくスピィーディな動きを見ることができました。

さらにこの見学者コリドーの途中 でビデオによる下層階での荷物集荷&仕分け場までの移動方法、上層階での物流に付加価値を与える家 電 電気電子機器の修理、初期設定等の様子、メディカル物流のための洗浄等作業の様子、ダイレクトメ ールのための印刷、セッティング&封緘等々の様子を見、さらに壁面に写真、イラストを見ながら既にスタートしている次世代の物流・バリューネットワーキング構想(羽田クロノゲートを中心に してハブベ ースとなっている関西、中部と厚木の各ゲートウェイと沖縄国際物流ハブ、JR貨物とも連携し陸海空 をカバーする物流ネットワーキング)の説明を受けました。

ここで回廊を後にして集中管理室に移動、少 人数で管理できるようチェックすべきところは全て画像、数値、図で対面壁にあるモニター画面に表示 されており何らかの異常(マルファンクション)があれば音、モニター面での色が変わる等の警告があり すぐに対処できるようになっていることが見て取れます。モニターの画像を見ながら、ここの設備は Physics, Mechanics, Electrical Engineering/Electronics, ITの知識を駆使応用したものであることが納得できました。

最後に展示ホールで床面にはめ込んだ機器によるプロジェクトマッピングの方法で既に始まっている新 しいネットワーキングの具体例(香港にある寿司店の開店に合わせて日本から各種食材を届ける等)を 見た後、各人が壁面に設置されたる引き出しを引き出しそこに説明されている色々の視点からの物流の 社会的な価値について知識を深めることができました。

この見学はお土産付きです。クロノゲートで少量多頻度輸送に対応するための可動式在庫管理をかねたピッキングシステムFRAPS(Free Rack Auto Pick System)を応用したラックに(多分)9品(文具)用意されているものから見学者の入館証QRコー ドにより自動的に指定された3品をピックアップできる方法ですが興のあるやり方だといつも感心して います。見学者ホールを後にして、ヤマト運輸の商標である黒猫とこの施設の商標である「HANED CHRONOGATO」の文字が見える壁を背にして集合写真を撮りそこで散会しました。

今回三井V-Net の運営会員会社の一つである三越伊勢丹ホールディングスより宮崎さんがこの見学に参 加しました。どのように感じたか一文を寄せていただきました。この報告書に添えます。

以上

(クロノゲート前での集合写真)

「羽田クロノゲート」ヤマト運輸総合物流ターミナル見学

三越伊勢丹ホールディングス 宮崎 芳一

三井ボランティアネットワークの活動の一つである横浜国立大学部会主催の海外留学生 を対象とした「羽田クロノゲート」ヤマト運輸総合物流ターミナル 見学に参加しました。 見学の中で最も驚いたのが、完全に自動化されている荷物の仕分けです。

配送情報を記憶したバーコード付きの荷物がスキャナーのトンネルを通ることで、 自動ですべて仕分けられます。そこに人は全く介入しておらず、フロアに監視している人が一人だけでした。

宅急便の歴史は思ったより新しく、1970 年代後半に関東地域から始まり、今では日本国内 は全て対応、海外においても物流拠点がある地域にはどこでも届けることができるように なりました。「この数十年で世の中は本当に大きく変わったんだ」と実感しました。

留学生の方もここまで自動化された物流を見ることは大きな刺激になり、きっと自国に帰 った時にも生きてくる経験になるだろうと感じました。

以上



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