関西支部(大阪)国際交流
同志社大学留学生と「切り絵体験」に参加して
大西 正人(登録会員)
この度、初めて国際交流のボランティアに参加いたしました。私の英語力といえば、学生時代の遠い記憶の中に少し片鱗がある程度で、会話となると全く役に立たないレベルです。少々不安もありましたが、「まあ、なんとかなるだろう」くらいの気持ちで当日を迎えました。
今回の活動は、同志社大学の留学生と一緒に、旧三井家下鴨別邸で「切り絵」を体験するという内容です。シルバーウィーク初日。当日は台風の影響もあってか、かなり蒸し暑い中、旧三井家下鴨別邸に少し早めに到着しました。関係の方々にご挨拶し、当日の段取りを確認していきます。
初参加でしたが、事前に段取りをお知らせいただいていたことや、当日も丁寧に説明していただいたことで、迷うことなくスムーズに活動に入ることができました。また、里山ボランティアでご一緒した面識のある方もいらっしゃったので、そこまで緊張することなく、自然に溶け込めたことも大きかったと思います。
そうこうしているうちに、留学生がやってくる時間が近づき、私は中庭あたりで留学生を受付まで案内する役割になりました。最初は、見た目で外国人と分かる方を案内しようとしましたが、そこは京都という土地柄。留学生だけでなく、一般の観光客も混ざっています。そこで、ダメ元で「同志社?」「留学生?」「切り絵?」などと声をかけてみました。文法も何もありませんが、なんとなくは伝わったようで安心しました。
留学生が8名、ボランティアは12名。留学生とボランティアが交互に着席し、交流しながら切り絵を楽しむ形です。切り絵の先生が日本語で説明し、それを英語が堪能な方が通訳する形で、いよいよ切り絵が始まりました。私の正面には、イギリスから来た女性が座っていました。彼女はほとんど日本語が話せず、英会話がほぼダメな私とは、なかなか意思疎通が難しい状況でしたが、どうにか、「切り絵」を通して、身振り手振りを交えながら、何となくコミュニケーションを取っていました。
すると、近くの席の、とても英語がお上手なボランティアの方が、会話と切り絵に苦戦している二人を見て、会話をサポートしてくださいました。留学生たちと英語で会話されている方々を見ていると、とても格好よく、そして少し羨ましい気持ちになりました。
切り絵も完成に近づいたころ、私はあることに気が付きました。自分には「スマホ」があることを。普段はIT系の仕事をしているのに、初めての体験に心が躍りすぎたせいか、交流にスマホを使うことをすっかり忘れていたのです。切り絵も完成し、皆が一息ついているところで、私はスマホを使って周囲の留学生たちに、「今日の体験を通して、英語を話せるようになりたいと思った」という気持ちを伝えてみました。すると、みんな「ウンウン」とうなずいてくれて、何となく「頑張って!」と応援してくれているような気がしました。
イベントの最後は、とても美しい庭園での記念撮影です。ここで、留学生たちとはお別れです。旧三井家下鴨別邸は、通常は一階のみが一般公開されているようですが、当日はボランティアの特権で、二階より上の階も案内していただきました。しかも、「超」が付くほど詳しい解説付きです。まるでお城のような雰囲気さえ感じる建物には、長い歴史を感じさせる風格のようなものが漂っていたように思います。
今回、初めて国際交流のボランティアに参加しましたが、普段の生活ではなかなかできない、貴重な体験をすることができました。そして、「英語を話せるようになりたい」と思えたことは意外な収穫だったと思います。この度は、素敵な時間をありがとうございました。
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