関西支部(大阪)国際交流

活動案内

コロナ禍で留学生と街を歩く

神戸大学 グローバル教育センター長
教授 河合 成雄

アフターコロナという言葉を幾度聞いてきたでしょうか。パンデミックの始まった当初はそれなりに新型コロナ感染症が終息した世界がそのうちにやってきて、たとえ完全にではなくとも日常が戻るのはそんなに遠い将来ではないだろうと漠然と考えていました。

筆者

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そんな中、ようやく神戸大学では留学生向けの日本語の授業が2022年10月より久しぶりに対面で再開され、グローバル教育センターの建物も活気づいてきたところです。とはいえ、館内でマスクをしていない人はなく、まだまだ行動の制限を感じる日々といって良いでしょうか。

ところで、コロナでの制限を余儀なくされた時に、三井V-Netの方々が最大限の工夫をして留学生との交流を対面で実現されていた事例を紹介しましょう。

例えばコロナ禍の真っただ中に、阪神淡路大震災の記念碑が集まる神戸市の東遊園地から旧居留地への街歩きの実施をしていただきました。しかもそれは安全な距離を保つために無線ガイドシステムを用いて各自がトランシーバーを持つという工夫の中でした。

また防災という観点からの催しものもいくつか行っていただきましたが、本来、防災は必要な知識の獲得のみならず、普段からの人間関係が災害時に役立つものであるので、対面での催しものは非常に貴重であり意義があったといえるでしょう。

本学が留学生の地域との交流を積極的に進めてきた中で、コロナ禍での貴事業団関西支部との交流は今後に向けて一つの財産になったと感じています。


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