事務局便り

新年度のご挨拶

三井ボランティアネットワーク事業団 理事長 浜本 渉

三井ボランティアネットワーク事業団
理事長 浜本 渉

日頃は、三井ボランティアネットワーク事業団の活動に、ご支援ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。今年度のニュースレターをお届けするにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本事業団は、高齢化社会の到来を見据え、高齢者が積極的に社会活動に参加し、豊かで健康な生き甲斐を感じられる場を提供することを目的として、三井グループ各社のご尽力により1996年に設立されました。
本年で28年目を迎えた現在、三井グループ企業20社の運営会員会社によるご支援ご協力のもと、三井グループ企業出身のシニア層を中心に、一般の方々にも多数ご登録いただき、ボランティア登録会員数は、約1500名(2024年1月)となっています。
具体的な活動分野は、①国際交流、②環境保全、③医療・福祉、④文化・教育、⑤スポーツなど多岐にわたります。新型コロナウイルス感染症で中止、停滞を余儀なくされていたボランティア活動も、ようやく前年度から社会や経済の活性化とともに、各分野で数多く再開され活発化してまいりました。

国際交流はメインである会員と留学生の一対一交流において、対面による交流を再開いたしました。会員の方々による留学生を交えた各大学での交流イベントも、東京大学柏キャンパス、神戸大学での書道体験会、横浜国立大学の和服正装体験会、駒澤大学の茶道体験会など、多くが制限のない形で開催され、本来の姿での交流に戻ってまいりました。
また、留学生に日本の古典芸能を知っていただくために行っている、能・狂言、歌舞伎、文楽の鑑賞会も再開し、多くの留学生が参加されました。
福祉では、児童養護施設エリザベス・サンダース・ホーム(神奈川県大磯町)において、園内清掃の他、会員の方々と子ども達の交流イベントである、木工教室や竹とんぼ教室、お絵描き会、みんなで一緒にコンサート、などを4年ぶりに実施し、子ども達と笑顔あふれる交流を再開いたしました。
さらに、日本チャリティー協会からの支援要請に基づくボランティア活動も再開し、全日本力士選手権などのイベント支援に、会員の方々のご支援ご協力をいただきました。
文化・教育では、旧三井下鴨別邸(京都府)、司馬遼太郎記念館・キッズプラザ大阪(大阪府)などの文化施設が本格的に稼働し、受付やご案内などに多くの会員の方々が活動を再開されています。
環境保全は、広島平和記念公園(広島県)の毎月清掃を継続するとともに、須磨海岸(兵庫県)・二色の浜(大阪府)、鎌倉由比ガ浜(神奈川県)などの清掃も再開いたしました。スポーツもマラソン大会の給水や視覚障がい者ランニング伴走支援などを積極的に行っております。

このように各分野における活動の活発化にともない、コロナ禍で大きく減少した会員の皆様のボランティア活動への参加も徐々に回復してまいりました。本事業団の活動先である団体などからも活動再開に、感謝とともに高い評価をいただいております。今年度は、さらにコロナ禍前の水準に戻すべく、会員の皆様の活動を積極的にサポートしていく所存です。

さて、本事業団がこうしてコロナ禍を経ても活動を継続できているのも、会員の皆様のご活躍によるところですが、一方で会員の高齢化も進んでおります。そのため今年度は特に、新規ボランティア登録会員の拡大に力を入れてまいります。ニュースレター、ホームぺージの活用や運営会員会社をはじめ三井グループ各社への広報活動を通して、本事業団の認知度アップを図るとともに、ボランティア活動の選択肢を広げるため、既に実施しているパラスポーツのボランティアなど、新たな活動への取組を運営会員会社の運営委員の皆様や会員の皆様と議論を深め検討してまいります。
また、本事業団の運営会員会社の拡大につきましても、関係各社への働きかけを継続してまいります。
本事業団といたしましては、今後ともボランティア活動を通じて三井グループが実践する社会貢献活動の一翼を担えるよう積極的に活動してまいります。引続き三井グループ各社の皆様、運営会員会社、会員の皆様のご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。