事務局便り
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新年度のご挨拶

三井ボランティアネットワーク事業団
理事長 浜本 渉
日頃は、三井ボランティアネットワーク事業団(三井V-Net)の活動に、多大なるご理解とご協力を賜り厚く御礼申しあげます。今年度のニュースレターをお届けするにあたり、一言ご挨拶申しあげます。
三井V-Netは、高齢化社会の到来を見据え高齢者が積極的に社会活動に参加し、豊かで健康な生き甲斐を感じられる場を提供することを目的として、三井グループ各社のご尽力により1996年に設立されました。シニア層の生き甲斐づくり支援を趣旨に設立された本事業団は、三井グループ全体の社会貢献活動へ発展、進化を遂げ、今年で29周年を迎えます。
三井グループ企業19社の運営会員会社によるご支援ご協力のもと、三井グループ企業出身のシニア層を中心に、一般の方々にも多数ご登録いただき、ボランティア会員登録数は、約1500名(2025年1月)となっています。
新型コロナウィルス感染症で大きく減少したボランティア活動は、医療を除き本格的に再開、活性化し、活動分野である①国際交流、②環境保全、③医療・福祉、④文化・教育、⑤スポーツの5分野において、活動をされた会員の年間延べ人数は、約6,000名まで回復してまいりました。活動関係先から、会員皆さまのご支援ご協力に、感謝と高い評価をいただいています。国際交流では、メインの活動である会員と留学生との一対一交流が本格的に再開しました。会員の方々による留学生を交えた交流イベントは各大学で活性化しています。東京大学柏キャンパスでの英語落語鑑賞会、横浜国立大学の着物正装体験会、駒澤大学の世田谷ウォーキング、千葉大学の首都圏外郭放水路見学、神戸大学では、「兵庫国際交流会館における国際交流拠点推進事業(G-Navi)」との連携による企業訪問や社会見学、同志社大学での茶道体験会など、留学生の視野を広げる活動を推進しています。
また、日本の古典芸能である、能・狂言、歌舞伎、文楽の鑑賞会や、日本の古民家見学会にも多くの留学生が参加しています。
福祉では、児童養護施設エリザベス・サンダース・ホーム(神奈川県大磯町)において、昨年11月に、第14回チャリティーコンサートを5年振りに開催しました。多くの皆さまのご支援ご協力によりチケットも完売となり、収益金を同ホームに寄付させていただきました。
公益財団法人日本チャリティ協会が主催する各イベントの支援要請にも、会員の方々にご支援ご協力をいただいております。また、会員をはじめ皆さまからご提供いただいた未使用の切手・はがきにつきましては、公益財団法人民際センターのダルニー奨学金を通じて、メコン地域の経済的に恵まれない家庭に生まれ育った若者の中学校就学支援にあてられています。
文化・教育では旧三井家下鴨別邸(京都府)、司馬遼太郎記念館・キッズプラザ大阪(大阪府)などの文化施設で受付・ご案内などに多くの会員の方々が活躍されています。
環境保全では、本事業団の代表的な活動先である広島平和記念公園(広島県)で毎月清掃を継続しています。須磨海岸(兵庫県)、二色の浜(大阪府)などの清掃活動も定期的に行っています。
スポーツでは、マラソン大会の給水や視覚障がい者ランニング伴走支援、障がい者卓球支援などパラスポーツも含め積極的に活動を行っています。
このように本事業団が各分野で活動を再開、継続できているのも、会員の皆さまのご活躍によるところですが、一方で、かねてよりの課題として、企業における定年・雇用延長などにともない会員の高齢化が進んでいます。ボランティア活動継続のため、新規ボランティア会員の拡大は喫緊の課題です。今年度も会員の拡大に向け、ニュースレターやホームページの活用、運営会員会社をはじめとする三井グループ各社の現役社員やOB・OG会への広報活動等を通じて、本事業団の認知度アップを図ってまいります。
新規に入会を検討される選択肢を広げるため、既存の活動分野に加えて新たな活動への取組みの検討も、引き続き運営委員の皆さまや会員の皆さまと議論を深めてまいります。
また、本事業団のもう一つの課題である、運営会員会社の拡大につきましても、関係各社への働きかけを継続してまいります。
本事業団といたしましては、今後ともボランティア活動を通じて三井グループが実践する社会貢献活動の一翼を担えるよう積極的に活動してまいります。引続き三井グループ各社の皆さま、運営会員会社、会員の皆さまのご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。