■ 本部(東京)/国際交流/部会横断活動

日本民家園見学会を開催しました(2019.11.2)

本部事務局

2019年11月2日(土)、毎年恒例の本部主催「日本民家園見学会」を開催しました。

今年は参加者数も増え8か国からの留学生とその家族を含め27名となり、好天にも恵まれて参加者にも好評の見学会となりました。

以下、駒沢大部会会員の白井さんからお寄せいただいた見学記をご紹介します。


日本民家園見学会に参加して(2019年11月2日)

駒澤大部会 白井信雄(三井住友銀行OB)

11月2日(日)、本部主催の日本民家園見学会に、駒澤大学部会から留学生7名と会員3名計10名で参加しました。連休の谷間かつ学園祭の期間中ではありましたが、天気に恵まれたこともあり駒大からの参加者は昨年より増加。他の部会からの参加者も含め総勢27名(内訳:留学生とその家族19名、会員6名および事務局2名)。

留学生の国別では、バングラディシュ5名、韓国5名、台湾4名、米国、カナダ、トーゴ、中国、ミャンマー各1名と多彩な顔触れでした。

日本民家園は川崎市の生田緑地内にあり、古民家の保存を目的に東日本を中心に全国から移築し開園した古民家の野外博物館です。ここでは、建築された年が特定できた北村家住宅(1687年、神奈川県秦野市、国指定重要文化財)や越中五箇山の合掌造り江向家住宅(18世紀初期、富山県南砺市、同国重文)など貴重な建物を建築当時の姿に戻して展示しています。

まずは本館展示室で基本知識
建物遠景から説明
途中でもぐもぐタイムも
二組揃って、はいポーズ

当日は小田急向ヶ丘遊園駅に集合、15分ほど歩いて民家園に到着。民家園では、三井V-Netの会員でもある民家園ボランティアガイドの近藤様から説明を受けた後、日本語グループと英語グループに分かれ見学スタート。

まず、本館展示室で古民家に関する基本的な知識を学び、その後園内に入る。奥州街道宿場町の「馬宿(うまやど)」、柳生街道沿いの「油屋」、伊那街道宿場町の「薬屋」と説明を聞きながら進むうちに気持ちは徐々に江戸時代。松の曲材を巧みに組み合わせた美しい梁を持つ九十九里浜網元の家作田家住宅(17世紀後期、千葉県山武郡、国重文)に感動。また、合掌造りの山田家住宅(18世紀初期、富山県南砺市、県指定重文)では、加賀藩の指示により家の床下で火薬の原料となる硝石(糞尿からでたアンモニアが土中細菌の働きで硝石に)を造っていたとのこと。この秘密を守るために五箇山の人々は外部との交流が厳しく制限されていたなど興味深い解説に留学生のことも忘れて聞き入ってしまうほど。近藤様の熱のこもった説明で、あっという間の2時間でした。

道端に置かれた道祖伸、道標などの石造物、民家内に展示された生活用具。さらに実際にボランティアの方々が起こした囲炉裏の揺らめく炎や煙の臭い。そして家々を囲む紅葉が始まった豊かな木々。それらは私に、日頃忘れていた質素ではあるが豊かな自然に恵まれた「日本」の生活を思いださせてくれ、とても気持ちを豊かにしてくれる2時間となりました。留学生と訪問しながら、逆に「日本」を教えられる、これも当会の活動ならではと思いながら民家園を後にした次第です。

事務局のみなさま素晴らしい企画を提供いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。





「日本民家園見学会」開催(2018.11.4)

本部事務局

2018年11月4日(日)、「川崎市立日本民家園」の見学会を開催しました。

昨年は参加者が集まらず中止となりましたが、今回4つの大学部会の会員、留学生、事務局を合わせて22名が参加しました。小雨交じりのあいにくのお天気にもかかわらず、日本語班、英語班に分かれてそれぞれボランティアガイドのご説明を聞きながら、会員、留学生とも大変興味深く見学しました。

以下、会員と留学生から感想文をいただきましたのでご紹介します。


「日本民家園見学会」に参加しました

一橋大学部会 宮崎清(三井物産OB)

2018年11月4日の曇空で時々小雨の降る中、掲題見学会に留学生の方さんと共に参加しました。参加者は総勢22名で、会員が8名、留学生が12名、事務局が2名とのことで、留学生の国別では、中国3名、台湾3名、スリランカ2名、フランス・ナミビア・韓国・米国各1名と多彩な顔触れでした。

日本民家園は川崎市の生田緑地内にあり、昔の民家の家並みが並ぶ園内の木々の赤色や黄色の葉を小雨が鮮やかに美しく見せてくれていました。白煙が立ち上る民家の中ではボランティアの方がたが「いろり」で殺虫・抗菌の為に火を焚いていて、煙たくもありましたが、昔にタイムスリップをしたような感慨を持ちました。

50年以上前のことですが、夏休み・春休みには父母の田舎(長野県)に一人で遊びに行っていました。都会育ちの私にとり、従弟たちとの川遊びなどは楽しい思い出です。

しかし、父の実家は茅葺で中は薄暗く、外とは障子1枚の仕切りのみで、隙間もありました。天井はすごく高く、夏の夜は快適ですが、冬は炬燵だけでとても寒い思いをしました。食事も美味しくありませんでした。その頃の長野ではおかずは漬物ぐらいでした。それでも、親戚の方がたの思いやりや優しさが懐かしく思い出させてくれました。

少々脱線しましたが、ガイドの近藤様の説明は、民家がもともとあった場所を訪問し、深く学習されたとのことでしたが、大変説得力があり、面白く、なるほどと感服しました。そうしたお話の中に先人の知恵に感心することがたくさんありましたが、現在の我々がそれらをあまり生かしていないのではと、痛感させられました。

見学会の後で、方さんと互いの感想を話合えたことも良き思いでとなりました。


川崎市立日本民家園見学会

方可可(一橋大留学生)

11月4日に、三井V-Net本部が主催した「留学生古民家見学会」に参加しました。その日は朝からどんより曇っていて、いい天気とは言えないけど、私はその影響を全く受けなくて、見学にわくわくしていました。向ヶ丘遊園駅から歩いて15分くらいで、川崎市立「日本民家園」に到着しました。留学生たちが日本語ガイド、英語ガイドに分けられてから見学が始まりました。

まずは正門の本館展示室で日本語ガイドの近藤さんから簡単な説明を受けました。この日本民家園は、急速に姿を消しつつあった江戸時代の古民家を後世に残し、また市民共通の「ふるさと」を作ることを目的として昭和42年に開園した古民家の野外博物館です。現在は25棟の文化財建造物が移築保存されています。本館展示室では、民家の間取り、形、つくる技術、普請など様々な古民家に関する基本的知識を学ぶことができます。

展示室を出ると、斬新で立派な2階建てが目に入りました。100年前の建築とは思えなかったです。優雅で落ち着いた佇まいには和風の美学が感じられました。小道に沿って行くと、日本民家園唯一の西民家である井岡家住宅に着きました。江戸時代の京都では、家の間口の広さで税金を決めていましたので、商家は間口を極端に狭くして税金を少なくしたのです。商家である井岡家の吊上げ式の大戸は、間口を最大限に利用する工夫として、いつの時代も変わらぬ庶民の知恵とも言えるでしょう。次に見学した四軒の民家はみんな合掌造です。合掌造民家はテレビでしか見たことがなかったので、私はその屋根の高さに驚きました。ガイドの近藤さんの話によると、冬の時雪が何メートルまで積もるので、二階から出入りすることにもなります。その上、どちらも囲炉裏および火天を備え、防火と物の乾燥に役立つようです。

見学した時、よく先人の知恵に感服しました。例えば小動物から穀物を守るために床を高くした高倉や、担いで移動できる船頭小屋や、屋根の頂上の土が散乱しないように草花を植えた「芝棟」などは先人の知恵の結晶ではないでしょうか。

さらに、「日本民家園」にいる数多くのボランティアたちの姿や、民家内部の耐震補強工事などを見て、日本の古民家を永く将来に残す「日本民家園」の決心を感じました。