■ 関西支部(大阪)/文化・教育/奈良国立博物館


奈良国立博物館の紹介

平成29年(2017)の4月29日で、開館から122年を迎えました。
開館当初、陳列館は本館(重要文化財、現「なら仏像館」)のみでしたが、戦後、正倉院展をはじめとする展覧会の充実に伴い、展示空間が狭隘となったため、東・西新館が建設されました。このほか、茶室(八窓庵)や元奈良県物産陳列所(重要文化財、現「仏教美術資料研究センター」)も敷地内にあり、庭園公開日には、見学が可能です。

平成9年には、国立博物館で初めてボランティア制度を導入し、お客様と 博物館を結ぶ架け橋として、平成29年現在は150名のボランティアが活躍 しています。活動は、3グループで下記の活動に役割分担しています。

〇世界遺産グループ子供たちや修学旅行生の案内など
〇解説グループ来館者への展示品の解説、質問の応答など
〇サポートグループイベントや講座での受付などの館内運営業務補助、 ボランティア間の交流や、通信紙の作成、庭園の案内

3年に一度の募集で、今年2017年12月に新規ボランティア応募受付が開始されます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
 http://www.narahaku.go.jp/info/06_volunteer_boshu.html

所 在 地: 奈良市登大路町50(奈良公園内)
交   通: 近鉄奈良駅下車、徒歩15分、またはJR奈良駅−近鉄奈良駅 から奈良交通市内循環バス「氷室神社・国立博物館」下車
開館時間: 9:30〜17:00(金・土は、20:00まで)
休 館 日: 月曜日(ほか、館の指定日)



「奈良国立博物館でのボランティア」

田中 隆(三井物産OB)

奈良国立博物館には、なら仏像館、青銅器館、東・西新館がありますが、ほぼ仏教美術に特化した博物館と言えます。ボランティアは3年毎に募集され世界遺産、解説、サポートの3グループがあります。それぞれ50名の募集です。

 

私は世界遺産グループに所属し、主に奈良市の小学校5年生の世界遺産学習プログラムに沿い、講堂でのスライド、展示会場での解説を担当しています。最近は他府県からの小学校〜高校・大学生も数多く来館され内容を少しアレンジして対応しています。

解説グループは館内で一般客対象の解説、サポートグループは渉外及びボランティア・メンバー向けの会社で言う社内報の作成などを担当しています。

東新館 外観
仏教美術資料研究センター

ここでのボランティア活動は国立博物館の一員として来館者に接するため、一定レベル以上の知識が要求されます。従って、数多くの研修が実施され、また自習やチームごとの自主学習も必要です。研修では同館の研究員から高レベルの講義を受ける事ができ、同館で開催する展覧会の図録等資料も提供され、歴史や仏教美術に関心のある方には最適なボランティアです。

ボランティアの特典として東京、京都、九州の国立博物館の常設展が無料で見学できます。先日東京に行った際、上野の東京国立博物館に行きましたが、こちらは仏教美術以外の考古から中世の刀剣等幅広く展示されている半面、仏教美術に関して言えば奈良の方が内容が豊富で分かりやすいと思いました。

毎年秋には「正倉院展」があります。曜日ごとに担当チームを決め、講堂で「正倉院展の見どころ」を会期中毎日解説します。こちらもかなりの事前学習が必要で実際の活動日前は結構忙しいです。

ボランティア活動にはそれぞれ楽しい事も大変な事もありますが、歴史や仏教美術に関心のある方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。ボランティアの中には東京、名古屋など遠方からわざわざ来られている方もいらっしゃいます。