本部(東京)国際交流
古典芸能鑑賞教室「文楽」参加報告(2023年12月8日)
駒澤大学部会 白井 信雄(三井住友銀行OB)
12月8日、本部の斡旋による古典芸能文楽の外国人向け鑑賞教室に駒大部会から10名(留学生6名、会員4名)が参加しました。
毎年文楽の鑑賞教室への参加を募っていますが留学生には歌舞伎や能狂言ほど知られていないので、この9月に来日した留学生との顔合わせ会で開催案内をした時もさほど期待はしていませんでした。ところがふたを開けると、来日留学生10名のうち7名が参加を申し出てくれたのには正直驚きました(残念ながら1名が当日発熱して欠席)。それは、コロナ禍の後来日してきた留学生の日本をもっとよく知りたいと思う熱意を感じさせる一こまでもありました。そして、留学生を受け入れる責任の重さを再認識させられました。
当日は16時に駒沢大学駅に集合し会場の北千住に向かいましたが、留学生の中には事前に講師の許可を得て授業を早めに退出した学生も。
公演は英語の案内もあって留学生も理解しやすかったとは思いますが、日本の同年代の若者でもやや難しい内容(忠兵衛と梅川の逃避行)でもあったのでどこまで理解できたか疑問も残ります。しかし、人形遣いの動きなどの解説が聞けて留学生には良い経験になったのではと思います。
公演終了後、希望者は同じビルのレストラン街で遅い夕食をとりながら感想を語り合うなど盛り上がったのち帰途につきました。
参加していただいた留学生や会員のみなさま、およびチケットの手配などにご尽力いただいた稲葉様他本部の方々に、この場をお借りして無事終了できましたことをお礼申し上げます。ありがとうございました。
文楽鑑賞教室(12月8日)に参加して
程 勉閎(駒澤大学、義守大学)
今回文楽鑑賞は初めてでしたが、台湾の大学の期末プレゼンテーションで文楽について紹介していたので、文楽のことはある程度知っていました。
私が文楽の中で一番好きなのは大夫の部分です。大夫は物語の内容や登場人物全員のセリフを大夫一人で伝えていたのが、とても印象的で表情も豊かだと思いました。 三味線と大夫はとてもノリが良く、お互いを補い合うことで鑑賞者が物語に入り込みやすくなっています。 人形遣いは、1つの人形を3人で操るのかと思っていましたが、1人で操る人形もありました。一人でも操れるのですごいと思います。
座っていた席が舞台からは少し遠かったのですが、人形の動作の正確さと人形遣いの生き生きとした動きに圧倒されました。
私の知る限り、文楽の物語は恋の悲劇がたくさんあります。今回の物語もそうです。今回主人公の忠兵衛には同情しますが、他人の財産を盗むのはよくないです。
最後に、文楽公演の皆さん、そして三井ボランティアの皆さんに感謝します。
以上
前列中央が程さん
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