本部(東京)国際交流

活動レポート

留学生書道教室開催(2023年9月11日)

東大柏部会 宮田 哲(商船三井OB)

2019年以降、コロナ流行のため中止されていた留学生のための書道教室が本年9月11日に4年振りに開催されました。三井V-Net、東京大学グローバル教育センター柏支部(KIO)共催、柏市書道協会協力で行いました。柏市書道協会の講師の先生方(延べ8名)の丁寧なご指導、KIOスタッフの皆さんのご支援に感謝申し上げます。なお、当日は三井V-Net会員7名も参加しました。今回参加した留学生の方は7か国16名(中国5名、インドネシア3名、インド2名、フランス2名、イタリア2名、ラオス1名、ナミビア1名)、うち学内者が13名、そのご家族の方が3名(配偶者2名、小学1年のお子さんが1名)でした。

三井V-Netの三澤さんが会の進行を担当されましたが、最初に”春夏秋冬”の漢字が篆書、隷書、草書、行書、楷書でホワイトボードに掲示された前で、書道の歴史、書体の特徴を説明しました。その後参加者が書道協会の先生方が用意された様々な手本から好きな字を選び練習を開始しました。参加者は最初こそとまどってはいたものの先生方の親切、丁寧なご指導のもと書き順に注意しながらだんだんと立派な字を書けるようになりました。

主催者代表挨拶 (垣沼さん)

主催者代表挨拶 (垣沼さん)

書体の歴史と特徴 (三澤さん)

書体の歴史と特徴 (三澤さん)

ナミビアの留学生は、ボランティアの方が漢字のバックグラウンドの無い方と思い書き易い一文字の手本を勧めましたがあまり興味を示さなかったのですが、次の手本の二文字の説明のなかで”武士”について説明すると、目が輝いて、サムライについての知識もあるようでサムライのようにチャレンジしたいとのことで”武士”を選択、サムライらしく力強く、元気ある強い字を書いていました。フランスの研究者の方は書いた後も一人で一生懸命に手直しをしている姿が印象的でした。この方は書道を続けたいので通える書道教室を探してみたいとおっしゃっていたので、今回の機会を通して書道を好きになったのでしょう。
そういう言葉を聞かされると私たちボランティアにとってもとても嬉しいことです。また、2019年に3歳で参加してくれたインドの女の子が小学1年になって今回も参加してくれたことは感慨深くもあり、お手本を次から次へと選びのびのびと楽しげに書道を練習している様子は見ていてほほえましいものでした。インドネシアの留学生は自分の名前(CAHAYA?)がインドネシア語で光という意味も持っているということで”光”のお手本を選び練習していました。清書の時に自分の名前を光と書いたのもご愛敬でした。中国の留学生の筆遣いは、さすが漢字の母国出身で見事なものでした。

熱心に取り組む留学生のみなさん

熱心に取り組む留学生のみなさん

完成した力作

完成した力作

作品終了後、KIOのお心遣いでお茶を飲みながら留学生と先生方、KIOのスタッフ、ボランティアで交流しましたが、皆さんから書道が楽しかったとの感想をいただきました。
これも柏市書道協会の先生方の丁寧なご指導、KIOスタッフの皆さんのご支援によるものと感謝しています。 今回の書道教室での参加者の作品は10月の柏市の文化祭および東大柏のオープンキャンパスの時に展示されます。

ご指導いただいた柏市書道協会のみなさん

ご指導いただいた柏市書道協会のみなさん

記念撮影 ハイポーズ!

記念撮影 ハイポーズ!


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