本部(東京)国際交流
留学生書道教室開催(2024年9月9日)
東大柏部会 平出 公平
中国では昔から琴棋書画といい、書道は教養人の嗜みとして重要視されていました。
日本でも、私が子供のころはそろばん塾と並んで一般的な幼児期の習い事でした。
しかし、筆記用具が鉛筆からボールペン、果てはワープロに至るにおよび、毛筆で書くという習慣は日常生活から殆どなくなってしまいました。
残っているのは慶弔の際、祝儀・香典袋の名前くらいでしょうか。
しかし、毛筆の達者な方はボールペンでも達者。性格まで清らかな人ではないかと想像してしまいます。
やはり字はきれいな方が得ですね。
前置きはそれくらいにして、去る9月9日、東大柏キャンパスでKIO主催の留学生対象書道教室が開かれました。(2時開始、5時終了)
主催者代表挨拶(垣沼さん)
書体の歴史と特徴(三澤さん)
参加者は22人。中国7名、イギリス・イラン・インド・インドネシア、ミャンマー各2名、エジプト・カナダ・スロバキア・ベトナム・ベネズエラ各1名と、漢字圏の人が約3分の1、チャイナドレスの方もおられました。あとはアジア系、欧州系、イスラム系などまちまちでした。
柏市書道協会から先生が9人。V-Netから9人手伝いとして参加しました。
書道はもともと中国の文化ですから、中国系の方は皆立派な字を書かれていました。
失礼ですが、これで飯が食えると思えるほど惚れ惚れする字を書かれた方もいました。
面白いのは非漢字圏の方々。手書きの場合は固いペンですから毛筆のような筆記用具は持ちなれない。四苦八苦の対応でした。
練習風景~まずは筆の持ち方から
完成した作品
それでも手ほどきを受けてめきめき上達。1時間ほどで立派な「作品」を完成しました。
終わって、日本文化の一端に触れ、とても満足した様子でした。これを機会に書道に興味をもってもらえればうれしいですね。
ワークショップ終了後の懇親会も、書道協会の先生、参加者、V-Net参加者のほぼ全員が参加、よい歓談の機会となりました。
記念撮影
懇親会風景
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