本部(東京)国際交流

活動レポート

留学生のための茶の湯体験教室(「一期一会」のイベント)(2024年1月6日)

横浜国大部会
佐々木隆雄(日本製鋼所OB)

今回は、2020年1月11日に実施したこの茶の湯体験教室から4年の休止期間(コロナパンデミック)を経て本当に久しぶりに実現した第9回目のものとなりました。

このイベントに参加した留学生Ms. Tanaka Lau Andrea Namieより体験感想文を寄稿いただきこの報告書に組み込んでいますので、このイベントがどのように進行しどんな雰囲気だったのかよくわかりますので一読ください。

今回は、いえ今回も、参加留学生、講師の方々、見学におとずれた部会員の方々それに私達2名の幹事全員で盛り上げていくイベントとなりました。静かさを必要とする時間(説明/講義を聞く時間、茶を点てる&いただく、菓子を食べるという作法を実際にしてみる)を除いてはどちらかというと「わいわいがやがや」、上品に表現すれば「和気あいあい」という雰囲気の中でこの体験教室を終了することができました。

現在は色々な場面で使われる四字熟語「一期一会」は茶道の基本精神の一つを表す熟語で主客ともに互いに誠意を尽くせ(Respect each other)ということにつながります。今回も参加留学生の出身国は多様で今回のイベントが留学生同士のコミュニケーションを促進する一助にもなったような気がします。

参考までに:
実施日&時間 2024年1月6日(土)13:45~16:00 場所     YNU大岡インターナショナルレジデンス コミュニケーションホール 参加者    留学生13名、講師 8名、見学部会員 3名(当日3名の学生がキャンセル、部会員の方々に実際の作法の際参加していただきました)、幹事 2名

以下はMs. Tanakaよりの感想文です。

「茶の湯体験教室」に参加して

令和6年1月18日
横浜国立大学教育学研究科研究生
TANAKA LAU ANDREA NAMIE

茶道の流れや雰囲気はテレビドラマなどでしか見る機会がなかったのですが、それでも茶道に込められた精神や美しい心得を多少感じられたので、私は素敵だなと思っていました。

ご指導くださった先生方はとても優しく、英語の説明も加えてくださいました。さらに絵なども使って「やり方」(作法)を分かり易く示していただき、あとの体験にとても役立ちました。

体験は、私たち留学生がホスト・ホステス(ご主人)役とゲスト(お客様)役に分かれ、ご主人はお客様に和菓子を差し上げ、お茶を立ててふるまう作法・動作と、お客様は和菓子とお茶をいただく作法・動作を習いました。私は緊張しながらもできるだけ丁寧に、心を込めて、習ったばかりの作法のお手本を思い出して両方の役を演じました。私が点てたお茶を他の留学生に飲んでもらうことは少し不安でしたが、笑顔で「おいしいです」という感想を聞けてうれしくなりました。

周りの留学生を見回しても嬉しそうに同じことを思っているように感じました。皆初めての経験だったようで笑顔で楽しく時間のたつのも忘れるくらいでした。一連の作法はとても大切ですが、作法を通してご主人とお客様の心の交流が最も大切だと思いました。

この日いただいた和菓子の味はやさしく、甘く、とてもおいしかったです。正直、甘党の私は普段の日常生活の中でもいただきたいくらい、品のある和菓子でした。お茶もとても美味しく、可能なら家で点てて自分でいただきたいと思いました。経験することでこうして茶の湯文化の魅力も改めて分かり、取り入れたいと思う気持ちが芽生えるものだと思います。このような体験ができてとてもうれしく思いました。

私のように日本に来ている留学生にとっては伝統文化にも触れたいと思っている人がたくさんいます。日常の中で茶道はあまり見られないのを知って少し残念に思いましたが、こうして体験できる機会や茶道教室があるのはうれしいです。

この場では学ぶのと同時に他の留学生と交流もできてにぎやかな雰囲気に包まれてイベントが終了したと思います。帰り道、私はこの体験を振り返りながら、日本滞在中に日本のいろいろな伝統文化に触れる機会がまた訪れることを願い、その時は積極的に参加したいと思いました。

このような機会を設けてくださった三井V-Net横浜国立大学部会とお世話いただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

まずは講師陣による講義から「茶の湯(茶道)とは…」

まずは講師陣による講義から「茶の湯(茶道)とは…」

茶筅(ちゃせん)によるお茶点て

茶筅(ちゃせん)によるお茶点て

お点前はどうですか?

お点前はどうですか?

 留学生・講師・会員の皆様全員笑顔で

留学生・講師・会員の皆様全員笑顔で


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